2億円、小野市に寄付 大型遊具施設整備へ ゴルフ場社長「後世に残るような施設を」

2022/01/27 05:30

ひまわりの丘公園に整備する大型複合施設のイメージ(小野市提供)

 兵庫県小野市の公園整備に役立ててもらおうと、同県加東市のゴルフクラブ社長神内良子さん(81)が、小野市に2億円を寄付した。寄付金を使い、同市はひまわりの丘公園(同市浄谷町)の既存遊具のリフレッシュ工事を行うほか、大型複合遊具施設を新たに整備する。(杉山雅崇) 関連ニュース 【スポット情報】ひまわりの丘公園 38万本の大輪が満開 小野・ひまわりの丘公園前 新登場!好奇心くすぐる大型遊具 県立但馬牧場公園


 神内さんは、加東市黒谷の「マダムJゴルフ倶楽部」の社長を務める。海外で社会福祉事業に参加していた夫で実業家の故良一さんの遺志で、以前にも加東市民病院などに寄付を行ったという。
 今回も「社会貢献のために協力したい」と、近隣の小野市への寄付を申し出た。同市と使途を話し合い、寄付金を遊具整備に使うことを決めた。2億円は個人による同市への寄付額としては最高とみられる。
 ひまわりの丘公園は、芝生広場やローラー滑り台を備えた施設などを備える8万平方メートルの公園で、年間70万人が訪れる。
 計画の詳細は未定だが、神内さんの2億円で、現在2千平方メートルの複合遊具施設を、3倍の6千平方メートルに拡大する。また、身体障害者らも利用できる「インクルーシブ遊具」も設置する方針。子どもたちへのお披露目は、今年のクリスマスを予定しているという。
 25日に開かれた感謝状贈呈式で同市の蓬〓務市長は「コロナ禍の大変な中で、子どもたちのために多額の寄付をしていただいた。期待に応えられるような施設にしたい」と感謝した。
 同市の印象を「きれいな街やなと思う」と語る神内さんは「後世に残るような施設を作ってほしい」と要望した。

(注)〓は「莱」の「来」が「來」

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