加西市こども狂言塾が姫路城薪能出演 野村萬斎さん監修の新作「根日女」披露 20日

2022/05/19 05:30

5月4日の加西能で「根日女」を演じる狂言塾の小学生ら=加西市民会館

 世界文化遺産・国宝姫路城三の丸広場で20日開かれる姫路城薪能で、兵庫県加西市こども狂言塾が、狂言師・野村萬斎さん監修の新作狂言「根日女」を上演する。萬斎さん直伝の演技を、大舞台で披露する。(敏蔭潤子) 関連ニュース 姫路城に幻の能舞台?復元へ力貸して 三の丸広場に明治初期まで存在、奉賛会が写真など提供呼び掛け 姫路城薪能、動画サイトで生中継へ 人間国宝ら出演 明石市、待機児童100人に 前年比33%減 施設整備が効果、来春申し込み最多見込む

 新作狂言は2015年、播磨国風土記編さん1300年記念事業として、萬斎さんが監修し、加西市が制作。同風土記の「根日女伝承」を基に、豪族の娘根日女と皇子2人の悲恋を描く。こども狂言塾のメンバーは公募で集まった播磨地域の小学生ら約20人。萬斎さんを中心とした公演グループ「万作の会」の狂言師や萬斎さんらに基本動作や演技を学び、例年5月の「加西能」で上演している。
 姫路城薪能では伝統文化継承の目的で、プロの公演前に、能を学ぶ親子教室の発表会を開いており、加西市こども狂言塾は初めて出演する。同市は「加西の歴史を題材にした狂言を多くの人に知ってもらいたい」とPRを狙う。
 午後4時半開演。雨天の場合は姫路市市民会館大ホールで開催。薪能は午後6時から。ライブ映像が姫路薪能奉賛会のホームページから視聴できる。同会TEL079・281・6800

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