川の中はどんな生き物がいるかな?ヤゴやアメンボを児童が観察 小野の加古川で環境調査
2022/06/16 05:30
加古川の水環境の調査をするため水生生物を探す児童=小野市内(小野市提供)
兵庫県の加古川で生息している生物から良好な水環境を判定しようと、国土交通省姫路道路河川事務所(同県姫路市)と同県小野市は、同市の加古川で水生生物の調査を行った。同市敷地町の大部小学校3年の児童約50人も参加し、ヤゴやカゲロウ類など多様な生物を観察した。
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同事務所によると、水質が悪化すると生息ができない生物が多く存在していることから、確認される昆虫や魚類の有無が水質の目安になるという。
調査は毎年同事務所が実施していたが、加古川沿いでの「かわまちづくり」を推進する小野市に呼び掛け、児童の環境学習に役立ててもらおうと実施した。
子どもたちは、流れが緩やかで池のようになっている「湾処(わんど)」に次々と入り、調査を開始。川底の石をひっくり返したり、網を使ったりしてヤゴやアメンボなどの水生生物を次々に捕まえた。
同事務所によると、比較的きれいな水質を好む「ナガレトビゲラ類」「ヒラタドロムシ類」などが捕獲され、水質の良さが確認されたという。調査に参加した同市の担当者は「今後も環境学習の一環として、子どもたちに加古川の生物を調査し続けてもらいたい」と話していた。(杉山雅崇)