ビームス×西脇 地元の事業者、新商品25点を開発 播州織バッグ、和牛の加工品…ふるさと納税返礼品にも

2022/11/04 05:30

ビームスと西脇市内の事業者が連携して生み出した商品=西脇市役所

 セレクトショップを展開する「ビームスジャパン」と連携し、兵庫県西脇市内の7事業者が新商品を開発した。2年目の今年は、播州ラーメンや黒田庄和牛の加工品など多彩な25点が完成。昨年と同様、同社店舗やオンラインショップでの販売を予定し、ふるさと納税の返礼品にもリストアップされる。同社の鈴木修司クリエイティブディレクターは、発表会で「事業者が見落としがちな文脈を大切にした」と語った。(伊田雄馬) 関連ニュース 「播州織」テーマに商品開発 「ビームス」と西脇市内8事業者が連携 ビームスならでは!「ひょうごレザー」と新コラボ 衣料やバッグなど6種類 黒田庄和牛「極」ハンバーグ誕生、西脇の新名物へ 特産の牛肉ふんだんに 料飲組合など開発


 織物産地として、最終製品の開発力を高めようと企画。昨年は播州織をテーマに8事業者が参加し、バッグや洋服などを完成させた。今年は播州織以外にも対象を広げて事業者を募集。11者から選ばれた7者は飲食店やイチゴ農園などが含まれた。
 事業者は鈴木ディレクターらと3回の打ち合わせを経て商品を完成させた。市内の個人デザイナーが立ち上げた「ブレーメンワークス」はシンプルなはんてんとエプロンを制作。播州織の端切れを使い、「ロスゼロ」と名付けた。鈴木ディレクターは「はんてんは若い人が新鮮に感じてくれる」と話す。
 イチゴの観光農園「佐藤果実工房」は、廃棄予定だったイチゴを使ったシロップやジャム、洋菓子などを考案。商品デザインに統一感を持たせ、かわいらしいキャラクターで店頭でのアピール力を強めた。
 その他、西脇市地方卸売市場の中にある定食料理店「ごはんや凸(とつ)」は黒田庄和牛の肩ロースを使い、1パック(400グラム)4633円(税込み)とプレミアム感のある牛丼の具を開発。業務用のテーブルクロスを手がける「戸田虎織布」は、普段使いしやすいカラフルなかばんを完成させた。
 各商品は、同社の新宿店と公式オンラインショップで発売されている。新宿店では12月12日まで、オンラインでは来年2月12日まで。各種ふるさと納税サイトではすでに取り扱いを始めており、来年3月31日まで。

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