手洗い、アルコール消毒、マスク… 新型肺炎に予防を徹底
2020/01/25 07:00
神戸新聞NEXT
■過度に恐れず、予防を徹底
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新型コロナウイルスによる肺炎の感染をどう防ぐのか。専門家は「過度に恐れず、基本的な予防対策を」と呼び掛ける。
「現状で判明している情報では、濃厚接触による感染に限られている」。その感染について、神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)感染管理室の土井朝子室長は説明する。
国立感染症研究所感染症疫学センターによると、感染が確定した患者との「濃厚接触者」を次のように規定する。(1)同一住所に住む家族ら(2)診察や搬送などに関わった医療関係者(3)分泌物や体液に触れた人(4)手で触れられる、対面で会話が可能な距離(目安は2メートル)で接触した人。(2)~(4)は必要な感染予防策を取らなかった場合を想定している。
土井室長も「歩いてすれ違うぐらいで感染するということはない」とするが、「春節もあって人の移動が多くなる。予防対策を徹底してほしい」と話す。
予防の基本は手洗い。指先や爪の間、手首も忘れずに。アルコール消毒も有効という。飛沫(ひまつ)感染への対策も大切だ。マスクの着用でせきやくしゃみによる拡散を防ぎ、マスクがない場合はティッシュやハンカチ、上着の袖や内側で口や鼻を覆って防ぐようにする。また、人混みもなるべく避けるようにしたい。
土井室長は「もし中国の武漢から帰国・入国した人や、濃厚接触をした人が発熱などをした場合、事前に医療機関に連絡して指示を受け、サージカルマスクを着けて行ってほしい」と話す。(篠原拓真)