「五色塚古墳」国史跡指定100年 神戸で埴輪など展示
2021/04/19 05:30
県内最大の前方後円墳「五色塚古墳」の出土品などが並ぶ会場=市埋蔵文化財センター
兵庫県内最大の前方後円墳「五色塚古墳」(神戸市垂水区五色山4)の歴史を振り返る企画展が、同市西区糀台6の市埋蔵文化財センターで開かれている。同古墳の国史跡指定100年を記念し、市が主催。埴輪(はにわ)などの出土品約40点に加え、復元工事を振り返る写真資料なども展示されている。
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五色塚古墳は全長194メートル。4世紀後半に築かれたとされ、1921年に国史跡に指定された。65~75年には、埋葬施設以外の大規模な発掘調査と復元整備が行われた。埋葬された人物は分かっていない。
同古墳から出土した円筒埴輪は子どもの背丈ほどの大きさで、円や三角形などの穴が開いている。同県明石市の幣塚(ぬさづか)古墳で発掘された埴輪も並び、似た特徴を持つことから、五色塚と何らかの関連があるとされる。このほか、昭和期の発掘調査や復元工事の写真、江戸時代に描かれた古墳の絵図なども展示。山田侑生(ゆうき)学芸員(32)は「市街地に囲まれながら整備・保存されてきた、貴重な古墳を知ってほしい」と話す。
訪れた神戸市垂水区の男性(71)は「子どものころ復元前の古墳に登って遊んでいた。昔の写真や様子を見られて懐かしい」と喜んでいた。
7月25日まで。無料。月曜休館(5月3日は開館)。午前10時~午後5時(入館は同4時半まで)。同センターTEL078・992・0656
(丸山桃奈)