東京パラ「1・17希望の灯り」から採火 思い詰まった聖火に
2021/08/15 05:30
1・17希望の灯りからとった火を小原一徳副市長(左)から受け取る永尾嘉章さん=神戸市中央区加納町6
12~16日にかけて兵庫県内各地で行われている東京パラリンピック聖火の採火式。神戸市では14日、同市中央区の東遊園地で、元パラ陸上選手の永尾嘉章(よしふみ)さん(58)=同市=らが阪神・淡路大震災の慰霊と復興のモニュメント「1・17希望の灯(あか)り」から火をとった。
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この日の採火式では同市の小原一徳副市長が希望の灯りから点火用の棒で火をとり、永尾さんが持つランタンに移した。
永尾さんはパラリンピックで日本選手最多の7大会に出場。「いろいろな人の思いが詰まった聖火。出場する選手がうらやましい」と顔をほころばせた。コロナ禍での開催にも「障害のある人は元々できないことを工夫してやっている。不利な状況を感じさせない姿を見せてくれるはず」と話した。
神戸で採火された火は15日午前10時~午後4時、同市北区のしあわせの村で展示される。(小尾絵生)