ワクチン接種 妊婦感染急増で優先枠 神戸市

2021/08/27 05:30

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市の久元喜造市長は、新型コロナに感染する妊婦が急増しているとして、妊娠中の女性や夫・パートナーのワクチン優先接種枠を新設すると明らかにした。さらに、2種類の薬を混ぜて点滴する「抗体カクテル療法」や宿泊療養施設の体制も強化する。 関連ニュース ワクチン接種の大学生「副反応に不安あるがメリットの方が」 兵庫県知事と意見交換 子どもの感染拡大、第4波の3倍 重症化リスクは低いが、ワクチン接種は「勧めたい」 神戸市で新たに330人感染 新型コロナ

 市内の妊婦の感染者は7月は5人だったが、8月は26日時点で22人に上る。感染した妊婦へのケアが注目されているため、市はワクチン優先接種を始める。28日以降、1日128枠(18会場)を確保。夫や、出産のため市内に里帰り中の人も対象とする。27日から、専用ダイヤル(TEL078・277・3323)で予約できる。
 また同日、市立医療センター中央市民病院(中央区)に抗体カクテル療法センターを設置。当初は宿泊療養施設に置く計画だったが、同病院で規模を拡大して取り組む。重症化リスクのある患者に1日2人から始め、来週10人に広げる。
 さらに9月中旬をめどに、現在4施設(計436室)の宿泊療養施設に、1カ所(約150室)を追加するという。(初鹿野俊)

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