ミス・ユニバーシティ準Vが一日署長 秋の全国交通安全運動前に
2021/09/15 05:30
商店街を歩いて啓発する大仁田美咲さん(前列中央)=神戸市灘区の水道筋商店街
秋の全国交通安全運動(21~30日)を控え、兵庫県警灘署や長田署で14日、啓発運動が始まった。「ミス・ユニバーシティ」で準グランプリに輝いた地元の大学生が商店街を練り歩いたり、ステッカーを作って郵便局に贈呈したりして、市民に交通安全意識の向上を訴えた。
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■ミス・ユニバーシティ準V大仁田さん一日署長「まず自分が気を付けたい」
灘署では、全国の女子大学生らが競う「ミス・ユニバーシティ2020日本大会」準グランプリの神戸大学3年生、大仁田美咲さん(20)が一日署長を務めた。
大仁田さんは幼い頃からクラシックバレエを続け、日本習字の初等師範免許も持つ。大学では芸術史を専攻。新型コロナ禍でアーティストらの発表機会が減ったことを危惧し、ミスコンでは「芸術が盛んな神戸からその魅力を発信したい」とアピールしたという。
一日署長の委嘱式後、制服姿で近くの水道筋商店街へ。交通安全運動期間を記した横断幕を掲げて往復約1キロを歩き、買い物客や店主に運動についてアピールした。
大仁田さんは「ドライバー目線でも歩行者目線でも、まず自分が気を付けないと、と考えるきっかけになった。皆さんにも伝わっていたらうれしい」と笑顔で話した。大仁田さんが出演する啓発動画も今後、県警の公式ユーチューブチャンネルで公開される予定。(井上太郎)
■ステッカー2種類製作「事故や特殊詐欺に注意を」
長田署はこのほど、交通事故や特殊詐欺への注意を呼び掛けるステッカーを2種類作った。この日は長田郵便局(神戸市長田区細田町7)で贈呈式があり、山中博幸署長が矢崎千昭局長にステッカーを手渡した。同郵便局は17日から来年3月末まで計20枚を集配車に取り付け、地域住民への啓発に役立てていく。
交通安全に加え、特殊詐欺の被害も後を絶たないことから、併せて注意喚起することにした。
ステッカーはA4サイズのマグネット式。交通事故防止用と、特殊詐欺被害防止用を10枚ずつ用意した。横断歩道での事故を念頭に「歩行者優先!横断歩道!」と強調したほか、特殊詐欺については「電話でお金の話はサギ」と記している。いずれも集配車の側面に張り付けるという。
長田署の後藤直樹刑事生活安全官(50)は「事故も詐欺も、いつ自分に降りかかってくるか分からない。ステッカーが、わがことだと感じてもらえるきっかけになれば」と話していた。(大橋凜太郎)