熱湯と泡ですっきり除草 自然に優しく、効率も良し 導入へ神戸市と業者が実験
2021/09/28 05:30
熱湯と泡を雑草にふきかける様子=神戸市西区糀台6、西神中央公園
神戸市建設局と小泉製麻(同市灘区)は27日、西神中央公園(同市西区糀台6)で、熱湯と泡で雑草を処理する除草機械「Foamstream(フォームストリーム)」の実証実験を行った。除草剤を使わず、効率良く雑草処理ができるといい、2~3年後の導入を検討している。
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同局はこれまで、公園や道路の雑草処理を手作業や草刈り機で行ってきた。しかし丈の短い草や地中の根、種までは処理しきれないため、年3回程度の手入れが必要だった。
3、5月に続き、3回目となったこの日、公園のブロックの隙間から生える雑草などに、機械から伸びるホースで約100度の熱湯と泡を塗りつけた。熱エネルギーで根を枯らし、種の発芽を抑える。泡で包むことで温度を維持し、効果を高める。泡はジャガイモや小麦などの植物が原料で、人体や動物、環境に害がないという。
雑草は2、3日で枯れ、繰り返し行うことで生えにくくなるといい、新技術担当課の戸澤潮(うしお)課長は「今は効果やコストを探っている。労力削減に向けて知恵を絞りたい」と話していた。(小野萌海)