ゲーム通して「SDGs」学ぶ 玩具メーカーが遠隔授業 神戸・平野中

2021/11/06 05:30

人生ゲームのオリジナルのマス目を考え、発表する生徒ら=神戸市西区春日台2

 おもちゃメーカー「タカラトミー」(東京都)の人気商品であるボードゲーム「人生ゲーム」を通して、持続可能な開発目標「SDGs」を学ぶオンライン授業が4、5日、神戸市立平野中学校(同市西区春日台2)であった。2年生計約150人が、環境やジェンダー問題などについて考えた。 関連ニュース ゲーム「マインクラフト」 でSDGs学ぶ 小中生28人参加、相生市立図書館 日常の取り組みや地域貢献…SDGs実践例募る 高砂市、フェイスブックで発信へ 最近よく見聞きする「SDGs」 よりよい世界実現するには?

 オンライン授業は、同社が昨年9月から全国の学校で実施。兵庫県内では3校目という。4日の2年2組の授業は、タカラトミーマーケティングの社員、野溝幸平さんが講師を務めた。
 野溝さんはまず「二酸化炭素が増える原因は何?」「世界中の子どもたちが学校に通えている?」など、SDGsにまつわるクイズを生徒に出題。さらに、普段は捨ててしまうケースごと遊べるカプセルトイや、目や耳が不自由な子どもでも楽しめる「共遊玩具」の開発など、会社の取り組みを紹介した。
 後半では「自分の生活と関係させる」「良いことにはお金(ドル)をもらう、悪いことには払う」などを条件に、人生ゲームのマス目を子どもたちが考案。「部屋の電気を付けっぱなしで外出してしまった」「手洗いやうがいをする時に水を止めた」など、思い思いのマス目を発表した。
 授業を受けた女子生徒(14)は「おもちゃ会社とSDGsが関係していることに驚いた。もっといろんな学校でやってほしい」と笑顔だった。(名倉あかり)

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