カードゲーム「モリモン」話題 身近な植物組み合わせモンスターに 印刷まで能力分からずドキドキ
2021/12/10 05:30
植物について学べるカード「モリモンスター」を企画したデザイナーのJUNBOwさん=神戸新聞社
モンスターが登場するカードゲームは子どもたちに根強い人気を誇る。そんな中、兵庫県のマスコット「はばタン」のデザイナーとして知られるJUNBOw(ジュンボウ)さんが開発した「モリモンスター」(モリモン)が話題を呼んでいる。身近な植物を使って自分だけのモンスターを作り出せるカードゲームだ。JUNBOwさんにモリモンに込めた思いを聞いた。(綱嶋葉名)
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アイデアを思いついたのは約2年前。県立公園「尼崎の森中央緑地」(尼崎市)で子どもたちが自然を楽しむイベントの企画を頼まれたのがきっかけだった。定番の植物を使った工作はリピート率が低い。そこで思いついたのが子どもに人気のカードゲームだ。モンスターを通じて自然の大切さなどを学べ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)についての理解を深められるという。
遊び方はまず、森や林、街中などに落ちている葉っぱや木の実、花を採取する。設計図の上で集めた植物を組み合わせ、オリジナルのモンスターをデザインし、最後にモンスターの名前や必殺技を考えて書き込む。設計図をスキャナーで読み込み、市販のカードゲームのような台紙に印刷したらカードのできあがり。
モンスターの体力や攻撃力、防御力は植物の配置や色によって変わり、印刷されるまで分からず、子どもたちはドキドキしながらカードの完成を待つという。「従来のカードゲームとは違って、子どもの発想で自由に生み出せるのが特徴」とJUNBOwさん。
10月には、淡路夢舞台(淡路市)でワークショップを開催。参加した子どもたちには「どんどんアイデアが浮かんできた」「対戦してみたい」と好評で、ゆくゆくは対戦形式の導入を考えているほか、カード製作やモンスターのデータ蓄積ができるアプリの開発なども検討していく。
JUNBOwさんは「少しずつ認知度が上がってリピーターも増えている。子どもたちが(自然について)知りたいと思う機会を増やすため、もっとモリモンを広げていきたい」と意気込んでいる。