「個人情報が流出してしまう」 焦る高齢男性に声掛けコンビニ店員が詐欺被害防ぐ
2021/12/15 05:30
署長感謝状を受け取るセブン-イレブン神戸王塚台5丁目店の店員=神戸西署
高齢者の架空請求詐欺被害を防いだとして、兵庫県警神戸西署は、神戸市西区のコンビニエンスストア、セブン-イレブン神戸王塚台5丁目店に署長感謝状を贈った。同署管内では今年、10月末時点で29件、約4200万円の特殊詐欺被害が発生しており、警戒を強めている。
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同署によると、10月30日午前、自宅でパソコンを操作していた同区の男性(80)の画面に、警告音と共に「ウイルスに感染した」というメッセージと電話番号が表示された。男性が電話をかけると片言の日本語で「修理には5万円の電子マネーが必要」と求められ、同店を訪れたという。
対応した店長の樋上健太郎さん(27)とアルバイトの長田愛香さん(29)は電子マネーの購入目的や「個人情報が流出してしまう」と慌てる男性の様子から詐欺を疑い、110番した。
表彰を受けた樋上さんは「お客さんをよく見て積極的に声を掛け、これからも被害を防ぎたい」と話した。