高齢者の特殊詐欺被害を防いだとして兵庫県警三田署はこのほど、JA兵庫六甲藍支店の西井匠支店長(49)と窓口を担当する四宮麻衣さん(34)に署長感謝状を贈った。2人は「利用者さんの大切なお金を守れてよかった」と喜びを語り、今後も注意の目を持ち続けると誓った。県内では現在、特殊詐欺の予兆電話(アポ電)なども増加中。次の被害を防ぐため、四宮さんに当時の様子を再現してもらった。(喜田美咲)
「詐欺?わしはそんなんかからへん。息子が待っとんねん、はよせえ」
7月中旬の午前、同店の窓口に80代の利用者男性がやってきた。「定期預金を解約して、200万円を現金で持って帰りたい」。男性は通帳だけを持ち、入り口から最も近い四宮さんの窓口に来た。違う方向を見ていて目が合わない。
動揺した様子に四宮さんはぴんときた。
「息子が病院で、仕事の大事な書類を入れたかばんを盗まれた。会社への損害賠償のためにお金が必要なんや」
確信に変わった。すぐに支店長を呼んだ。西井さんが「詐欺かもしれません。息子さんに携帯で確認しましたか」と尋ねても「してる、分かってる」を繰り返すばかり。何にもなかったらそれはそれでいい、と覚悟を決めて告げた。
「警察を呼ばせてもらいます」
男性は納得いかない様子で店の前を行ったり来たりしていたが、落ち着いてもらおうと、あえて声は掛けなかった。程なくして三田署員が到着。署員が息子に連絡を取り、盗難の事実がないことが分かると、男性は四宮さんに手で大きく「×(バツ)」を作って見せた。
「まさか自分がだまされるとは。助かった。大事にためていたお金やったから」。男性のほっとした声に2人の緊張も解けた。西井さんは「今後もアンテナを張って、少額でも相手の様子を見て判断していきたい」と話した。
三田署によると同日の朝、男性宅に息子を名乗る男から電話があった。男性の妻が対応したが、明らかに声が違うと思った。しかし、息子が手術していたこともあり、「声が変わったのかな」と思ったという。
今年に入り、同署は特殊詐欺の被害届を受理していないが、数万円や数十万円の被害だと「家族に知られたくないから」と被害届を出さないケースがあるという。そんな被害者心理の弱みに目を付けたのか、県内ではコンビニの現金自動預払機(ATM)などで少額を送らせる事件も起きている。
贈呈式で三田署の北尾祐一署長(55)は「(利用者から)おしかりを受けながらも市民を守ってくれて感謝しています。人ごとじゃないという意識を持ち、気になることがあればすぐに警察に相談してください」と話した。

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