「怪しいと思って…」声掛けで詐欺被害防ぐ コンビニ店員に署長感謝状

2022/01/06 05:30

詐欺被害防いだコンビニ店員2人に署長感謝状

 兵庫県警灘署は、特殊詐欺の被害を防いだセブン-イレブン神戸六甲口店(神戸市灘区日尾町1)店員の西郷亮さん(21)と、同神戸篠原南町4丁目店の店員冨沢深雪さん(26)に署長感謝状を贈った。 関連ニュース メモに「アダルト」の文字 機転利かせたセブンオーナー、90代男性の詐欺被害防ぐ か細い「助けて」の声に反応 下校中の児童5人、倒れた女性を救助 「50億円当選」詐欺と納得せぬ男性、警官と説得続け入金防ぐ 信金係長、2度目のお手柄

 西郷さんは昨年9月11日夕、70代の女性客に電子マネーの売り場を尋ねられて案内。女性は「友人に頼まれた」と説明したという。
 電子マネーを買いに来る人の多くは若者のため、西郷さんはレジで再度確認したところ、女性は無料通信アプリの「LINE(ライン)」で友人をかたる女から5万円分を買うように要求されていたと分かった。西郷さんは「臨機応変に行動できて良かった」と話した。
 冨沢さんは同10月23日朝、2万5千円分の電子マネーを買った80代の女性客への声掛けで、詐欺の手口に気付いて同署に通報。ウイルスに感染したパソコンの修理名目で買わされたという。冨沢さんは「怪しいと思って声を掛けて良かった」と振り返った。

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