「歩行者優先」守ろう 信号ない交差点にカラー横断歩道
2022/01/30 05:30
ドライバーの目を引くように、緑と白の2色にリニューアルされた横断歩道=神戸市須磨区須磨寺町3
小学校の通学路にある神戸市須磨区須磨寺町3の信号のない交差点の横断歩道が、緑と白の2色に塗り替えられた。市内では初めての試みで、車やバイクの運転者に横断歩道に気づいてもらいやすくし、歩行者優先の意識向上につなげたいという。
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昨年、千葉県八街(やちまた)市で下校中の児童5人が死傷した交通事故などを受け、神戸市と兵庫県警が、通学路の安全確保のため実施した。
県警は昨年10月下旬から11月上旬に、市内の信号のない横断歩道を調査。横断中や横断しようとする歩行者がいるにもかかわらず、約54%の車両が一時停止をしなかったという。
今回の交差点は緩い坂道で、北須磨小学校の通学路の途中にある。「下り坂の車のスピードが出やすく危険だ」として、住民らが信号機の設置を要望していた。信号はすぐには取り付けられないため、まずは横断歩道をリニューアルすることにした。
28日夕には、県警須磨署員らに見守られ、新しい横断歩道を小中学生らが手を挙げて渡った。同署の安藤一平交通課長(43)は「ドライバーは横断歩道前では減速し、いつでも止まれる速度で運転してほしい」と呼び掛けていた。(小野萌海)