神戸・王子動物園の両親から生まれた雄ゾウの結希 千葉「市原ぞうの国」から戻らずそのまま生活
2022/04/15 17:45
引き続き市原ぞうの国で暮らすことが決まったゾウの結希(動物園「市原ぞうの国」提供)
神戸市立王子動物園(同市灘区王子町3)のアジアゾウの両親から生まれ、千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」で暮らすゾウの雄「結希」(7歳)が、今後も同園で育てられることが決まった。
関連ニュース
王子動物園の1歳雌キリン、岩手へ移送中に死亡 繁殖に向け鉄製の箱に入って神戸出発
タンタンの飼育期間延長 神戸・王子動物園の園長「食欲がちょっと衰えている」
動物園リニューアル含む再整備に「私の関心は動物ではなく」??神戸市長ツイートが”炎上”
結希は、母「ズゼ」、父「マック」の子で、2014年生まれ。出産や子育てをサポートしてもらえるよう、ズゼの妊娠中に市原ぞうの国へ移動した。しかし、ズゼは子育てができず、生まれた後はズゼのみが王子動物園に帰ることになった。
当初は結希も同園に戻ることが期待されていたが、保留に。性成熟するとされる10歳を前に「慣れ親しんだ環境で暮らすことが結希の幸福と繁殖のために最良」と判断された。
両親のもとへ帰ることはかなわなかったが、将来、結希が生きている間に市原ぞうの国で雄のゾウが生まれた場合、1頭を王子動物園へ寄贈することを約束。さらに、同園は新たにインドタテガミヤマアラシ2頭とラマ2頭を迎え入れるとしている。(名倉あかり)