<まちをあるけば>手塩に掛け26年 “わが子”は150鉢 神戸・東灘の男性方
2022/05/08 05:20
26年間丹精した盆栽約150鉢が並ぶ男性宅の庭先=神戸市東灘区住吉宮町
JR住吉駅から南に5分。最近、目にする機会の減った「盆栽」が所狭しと並ぶ家を見つけた。
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黒松に五葉松、カエデにサツキ…。盆栽歴26年の男性(86)=神戸市東灘区住吉宮町=が丹精した作品が約150鉢ほど。阪神・淡路大震災で家が傾き、半年間避難した大阪・天王寺の市営住宅にも持ち込んだ大事な“子どもたち”。
「手が掛かる分、面白いんですわ」。枯らしながら覚えた育て方。「伝統を絶やしたくない」。日本のわび・さびを守るという強い思いのもと、今日も手入れに精を出す。男性が在宅時は庭先を開放。ぜひ、のぞいてみては。(坂山真里緒)
【2015年6月24日】