夜間の交通事故減へ、今回は生田署×フェリシモ 反射材使いファッション雑貨開発
2022/05/12 05:30
開発されたファッション雑貨。暗がりでは反射材が目立つ(フェリシモ提供)
夜間の交通事故を減らそうと、通販大手のフェリシモ(神戸市中央区)と兵庫県警生田署は、反射材を使ったファッション雑貨を共同で開発した。ボディーバッグ、傘袋、マスクカバーの3種類で、同社のインターネットサイトやカタログで買える。同署はこれまでも地元の企業とコラボで交通安全を啓発しており、「親しみやすく市民にアピールできれば」と期待を込める。(領五菜月)
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同署によると、夜間に発生する人と車の死亡交通事故は昼間の約2倍に上る。同署は、防犯や交通安全をより多くの人に身近に感じてもらおうと、管内の有名企業と連携。2021年以降、パン店「イスズベーカリー」や子ども服メーカー「ファミリア」、洋菓子メーカー「ユーハイム」などとコラボ商品を考案し、アピールに力を入れてきた。
今回、フェリシモと開発した商品は、同社のブランド「ラミプリュス」から販売。昼夜を問わずに使えるようこだわったデザインが特徴だ。
マスクカバー(1705円。当初、初回購入者は1595円)には花柄などの模様を反射材でプリント。ボディーバッグ(4290円)は触り心地が良いキルト生地を使った。傘袋(2640円)は片面だけに反射材を使用しているため、晴れの日も抵抗なくバッグに付けることができる。
フェリシモ本社であった発表会では同署が同社に感謝状を贈呈。同社の矢崎和彦社長は「機能性とファッション性を両立させた。事故防止の意識向上に役立つのでは」とPRし、浪花和志・生田署長は「昼間から持てるようにしたことで、人や車が見えにくい薄暮の時間帯に事故を防ぐことにつながれば」と期待した。