春の全国交通安全運動を前に、兵庫県警生田署と子ども服メーカーのファミリア（神戸市中央区）が警察官をモチーフにしたぬいぐるみとＴシャツをコラボで作り、同社神戸本店で９日、披露した。両者は今後、交通ルールを学ぶイベントを開くなどし、子どもの安全を守るために連携を深める。（大田将之）

　コラボグッズは、生田署が管内にある同社に呼び掛け、昨年１２月から試作を重ねて完成。交通安全運動が始まる４月６日の午前１１時から、同社店舗やオンラインショップで販売される。

　Ｔシャツの前面は、神戸の街で横断歩道を渡る同社キャラクター「ファミちゃん」たちが描かれている。身に着けつつ「信号は守ろうね」などと会話できるデザインを心掛けたという。

　サイズは８０～１３０センチの６種類で、税込み８０３０～９６８０円。同じデザインのポスターも管内に掲示する。

　ぬいぐるみ「警察官ファミリアベアー」（税込み１万９８００円）は、交通腕章やネクタイの色、ワイシャツ、帽子の紋章など細部にこだわって再現した。

　この日の披露の場ではファミちゃんの着ぐるみも登場。倉野喜朗署長から「一日署長」の任命を受けた。

　グッズについて「交通安全への思いが全て詰まったデザイン。とってもかわいい」と倉野署長。同社の中道陽香さんは「子どもの安全や笑顔を願う気持ちは私たちも警察も同じ。少しでも事故の抑止に貢献したい」と表情を引き締めた。

　４月６日は同社神戸本店で子ども向け交通安全イベントを開催。クイズ形式で交通ルールを学ぶセミナーや、警察車両の乗車体験会などのコーナーがある。ホームページから予約が必要なコーナーも。同社カスタマーサービスセンターＴＥＬ０１２０・０７８・３４５