ラグビー神戸選手らが「おはよう」「気をつけて」児童の登校見守り活動 葺合署が感謝状
2022/06/23 05:30
植田賢治署長(左)から感謝状を受け取る橋本大輝選手ら=葺合署
神戸製鋼所(神戸市中央区)のチームでラグビー・リーグワン1部のコベルコ神戸スティーラーズの選手らが、地元のなぎさ小学校(同市同区)、灘の浜小(同市灘区)に通う児童の見守りに取り組んでいる。週1回の活動は約3年続いており、兵庫県警葺合署は同社に感謝状を贈った。
関連ニュース
ラグビー神戸、リーグワン開幕戦は12月9日 ノエスタに三重迎え、ホーム戦
AI活用しラグビー振興を 実験に参加するスタートアップ募集 神戸市とコベルコ神戸
「優勝の野望持っている」ラグビー神戸、レニー新HC会見 NZ出身、昨季9位のチーム再建「プライド取り戻す」
神奈川県で2019年、スクールバスを待つ児童ら20人が殺傷された事件を受け、同社社員が小学生の見守り活動を提案し、始まった。同社は本社社屋の移転をきっかけに、地域に貢献しようと13年から清掃活動に取り組む。それに加え19年、見守りを始めた。
「おはよう」「気をつけて」。ラグビー選手らは児童が登校する時間帯、正門前や横断歩道に立つ。
「いつもありがとう」。通勤中の市民が声を掛けることも。児童がチームグッズのTシャツを着て登校してくれることもある。
感謝状の贈呈式は、6日に葺合署であり、同チームキャプテンの橋本大輝選手(35)が植田賢治署長から感謝状を受け取った。
橋本選手は「地域の皆さんの力になれていることを実感できてうれしい。今後も続けていき、微力ではあるが地域の安全を守っていきたい」と力強く語った。
同署によると、管内で20歳未満が被害に遭った犯罪は、21年は69件で、20年より29件増加。最も多かったのは「声掛け事案」(25件)だという。
同署は「市民が買い物やウオーキング中など日常生活を送りながら、子どもたちの安全を見守ってほしい」と呼び掛けている。(領五菜月)