ドリカムのCDジャケ手掛けたイラストレーター 幻想的な青の世界、愛らしいクマで表現 神戸で個展

2022/08/30 12:44

「ブルーベアー」を主人公にしたイラストを展示している谷口周郎さん=神戸市東灘区住吉本町2

 人気バンド「DREAMS COME TRUE」のCDジャケットを手掛けたイラストレーター谷口周郎さん(61)=広島県=の個展「ブルーベアーストーリーズ」が、神戸市東灘区のJR住吉駅近くにあるインテリアショップ「W・I・S・H(ウィッシュ)」で開かれている。青の濃淡で巧みにメルヘンチックな世界を表現した原画約50点が並ぶ。9月5日まで。 関連ニュース ナウシカ公開時の貴重なセル画や背景画…「アニメージュとジブリ展」が大阪で開幕 ナウシカ声優の島本須美さんも登場、名場面再現も 西宮の夏は「ハルヒ」一色 バスにイラスト、記念入場券、スタンプラリー…阪神電車がコラボ企画 「まさかオリンピックの仕事が来ないとは…」 活動20年、イラストレーター中村佑介さんを変えた大きな“挫折”

 パステルを使った温かみのあるデザインが特徴の谷口さん。ハートをモチーフにしたイラストは1993年公開の映画「めぐり逢えたら」の日本版ロゴマークとして使われ、日本版オープニングテーマになったドリカムの「WINTER SONG」のCDジャケット表紙も飾った。
 今回、個展で紹介するのは青いクマの「ブルーベアー」を主人公としたイラスト群。2016年から住んでいる広島県廿日市市の友人が販売している土鈴に描いてみたのがきっかけで、テディベア好きが高じてライフワークになったシリーズという。
 会場にはA4サイズの原画を中心に展示。キャラクターだけでなくヤナギやハス、三日月などの風景もほとんど青色で表すが、テキスタイルデザインの経験を生かし、5、6種類のアクリルガッシュを薄く塗り重ねる技法で奥行きのある描写に仕上げている。
 ブルーベアーの何気ない日常と愛らしいしぐさを主な題材にする一方、ウクライナの平和を願うデザインなどメッセージを込めた作品もあり、谷口さんは「それぞれの感性で思い出を重ねたりストーリーを考えたりしながら眺めてもらいたい」と話している。
 午前11時~午後6時。火、水曜休み。観覧無料。9月3日~5日は作家在廊。ウィッシュTEL078・856・2123
(井上太郎)

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