軽症のコロナ感染者らをフォロー 神戸市、自己登録システムを新設 全数把握見直しで

2022/09/23 05:30

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 26日から新型コロナウイルスの発生届が高齢者らに限られるのを受け、神戸市は発生届の対象でない感染者を支援するため、自分で個人情報などを登録できるオンラインシステムを立ち上げる。登録すれば、対象外感染者の体調が悪化した際、保健所が登録情報を基に迅速に対応できるようになる。 関連ニュース コロナ感染した本紙記者、想像以上のつらさに「これで軽症?」 「体調、社会復帰」療養中に感じた不安 うちの子コロナかな…すぐ受診の目安は? 第6、7波で急増、自宅療養のポイント コロナ後遺症にどう対応すれば 神戸市医師会会長「症状1カ月続くなら受診を」

 発生届の対象は全国一律で26日から、65歳以上▽入院が必要な人▽重症化リスクがあり、治療薬や酸素投与が必要な人▽妊婦-に限られる。市は対象外になる感染者を支援するため、自宅療養者フォローアップセンター内に「陽性者登録フォーム」を新設することにした。
 医療機関で陽性とされた感染者は、同フォームに個人情報や基礎疾患などを登録。体調が悪化した場合、同センター(24時間対応)に連絡すると、保健所が登録情報を踏まえて往診や入院などについて調整する。市は各医療機関でチラシを配るなどして、登録の周知を図る。
 また、市が無料配布している抗原検査キットで陽性となり、保健所内のオンライン確認センターで医師の診断を受けた感染者は、同フォームに自動登録される。
 久元喜造市長は「対象外となった感染者のケアがおろそかになってはいけない。事前登録をしていただき、しっかり保健所で対応していきたい」と話した。(三島大一郎)

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