丹波篠山産の黒豆や緑茶使用、神戸商高生考案のカヌレ 伊丹の食品メーカー商品化

2022/10/15 05:30

丹波篠山の黒豆や緑茶を使った新商品のカヌレ(オイシス提供)

 神戸商業高校(神戸市垂水区)の生徒のアイデアを基に、食品メーカーのオイシス(兵庫県伊丹市)が丹波篠山産の黒豆や緑茶を使った新商品のカヌレを開発した。同校の文化祭で既に販売され、11月には一般客向けにパン店に並ぶ予定。同社は「これまでにないカヌレを楽しんでほしい」と呼びかけている。(安福直剛) 関連ニュース 外はカリッ、中はもちもち 山田錦の米粉100%で「和カヌレ」発売 三木のパン店 目玉はカヌレ、中はもちもち外はカリッ 誰でも安心、グルテンフリーのスイーツ店 豊岡・城崎 女子高生が発案、「貧困」と戦う自販機登場 売り上げを子ども食堂に


 同社は食を通じた地域貢献に取り組んでおり、社員が今年の1学期、同校で商品開発やマーケティングの授業を実施。その一環で「地元の食材を使った、甘くなくてもおいしい焼き菓子」をテーマに生徒から新商品のアイデアを募った。
 ベビーカステラやドーナツなど39点の提案があったが、話題性や地域性などを踏まえ、今回のカヌレを商品化することに決めた。
 小麦粉や牛乳、卵など通常の材料に加え、生地には緑茶を練り込んでほどよい甘みを引き出した。トッピングした黒豆のふっくらとした食感も楽しめる。
 カヌレの上部を砂糖で白くしていることにちなんで、商品名は「ジャポネージュ(日本×雪)」とした。
 同校3年の生徒らは「自分たちの考えたアイデアが本当に商品になるとは思わず、信じられない気持ち」と驚きつつ、「商品開発には多くの人の協力が必要なんだと学ぶことができた。とても良い経験になった」と満足そうに振り返った。
 店頭販売は11月の期間限定。県内各地や大阪、京都などにある同社運営のパン店で324円で買える。店舗は同社のホームページで確認できる。オイシスTEL072・781・8081

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