兵庫県三木市芝町のパン店「ピストリーナマツヤマ」が、県産山田錦の米粉を１００％使った焼き菓子「和カヌレ」を発売した。外は程よくカリッと、中はもちもちの食感で「カヌレ好きにも、初めての人にも、老若男女に食べてもらいたい」とアピールする。（小野萌海）

　消費が落ち込む酒米山田錦を応援しようと考案。カヌレはフランスの焼き菓子で、山田錦を使ったスイーツとしては、フィナンシェに続く第２弾となる。

　他店のカヌレを研究した結果、お年寄りでも食べやすい硬さやシンプルな味にこだわった。窯で約８０分じっくりと焼き上げた生地は、山田錦の米粉らしく、外は硬くなりすぎず、中はしっとり、もっちりとした食感に。きび糖の優しい甘さや、ラム酒の香りもほんのりと口に広がる。

　小麦粉は一切使わず、グルテンフリーの食生活をする人やアレルギーの人にもおすすめ。六甲山麓の酪農家産の牛乳や市内産の卵など、県産の材料を中心とする。

　出来たてを楽しんでもらうため、当日に焼き上げた商品のみの販売で、作り置きはしないという。松山敏郎社長（５４）は「微力だが、山田錦の消費に貢献したい」と力を込める。

　２９０円（税込み）。日曜・祝日休み（土曜の祝日は営業）。午前９時～午後６時。ピストリーナマツヤマＴＥＬ０７９４・８２・０７５７