中学生が仮想の会社設立、経営戦略学ぶ CEOや財務担当を体験 啓明学院、ミサンガ製造し仮想通貨で販売

2022/11/12 05:30

会社の売り上げを伸ばそうとミサンガを販売する生徒たち=神戸市須磨区横尾9

 起業家精神を学ぶ兵庫県のプログラムに啓明学院中学校(神戸市須磨区)の生徒が取り組み、ミサンガを販売する仮想の会社を「設立」した。最高経営責任者(CEO)や財務、マーケティング、セールスなどの役割を体験的に学習。実際にミサンガを製造し、集大成となる販売会を開いた。成果はいかに? (鈴木久仁子) 関連ニュース 「治安が悪いイメージ、どうにかなりませんか?」尼崎の高校生が市長選立候補予定者に質問<市立尼崎高編> 灘高で「生理」の授業、講師役は甲南女子大生ら 彼氏、彼女役で意見交換 山田ルイ53世さん「本当の意味で卒業したのは小学校だけ」母校で講演 エピソードトークで児童の心つかむ


 県が本年度、県内の中学・高校生らを対象に始めたプログラム「ひょうごスタートアップアカデミー」。米シリコンバレー発のプログラムを活用し、社会の課題解決に主体的に取り組む若者の育成を目指す。県内ではほかに、長田商業高、篠山産業高、県立大付属中・高、関西学院高などが取り組む。
 啓明中は3年の168人が今春からチャレンジ。5~6人ずつでそれぞれ一つの会社をつくり、CEOとして会社を立ち上げて社員に給料を払ったり、財務担当者がそのための資金調達で銀行と交渉したりといった役割を分担して学んだ。
 資金を得るために投資家に会社をアピールした生徒も。綿密なマーケティングも行い、実際に無駄がないよう材料を購入して商品となるミサンガを製造した。
 10月下旬、同校で開いた販売会では、仮想通貨を使用。客となった保護者や教諭を相手に商品を並べた。
 低めの値段設定から始める会社、質で勝負する会社など戦略はそれぞれ。「二つ買えばグッズを付けます」「半額で」などとアピールにも力が入った。
 女子生徒(14)は「ジャンケンで客が勝てば半額にする作戦でうまく売れた」と笑顔。男子生徒(14)は「値引きのタイミングを工夫したらもっと売れた」と悔しがった。

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