版画で「鉄路 四季めぐり番外編」 佐用・平福の街並み
2021/02/07 05:30
作・吉田士郎
原子力発電所の元技術者で、64歳から独学で木版画を制作する吉田士郎さん(78)=兵庫県小野市=の作品を紹介します。
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以前から参加するボランティアの研修旅行で佐用町を訪れた。多くの場所を巡ったが、一番印象に残ったのは同町平福地区の美しい街並みだった。
因幡街道の宿場町として栄えた平福。佐用川に沿って立ち並ぶ川座敷や土蔵が映える。佐用町を代表する観光スポットとして多くの人でにぎわう。
カメラを片手に川沿いを歩く。時刻は午前11時ごろだっただろうか。ふと、対岸から街並みを見た。静かな水面に、土蔵の白壁が映る。息をのむ光景に、創作意欲が湧いた。
背景の山並みには、紅葉が控えめに広がっていた。初秋の穏やかな日差しを受ける平福の風情を、版画から感じ取ってもらえればうれしい。(聞き手・杉山雅崇)