季節外れの春の花 三木山森林公園でマンサクやモチツツジ開花

2021/09/25 05:30

夏の暑さが残る中、かれんに咲く「マンサク」=県立三木山森林公園

 春の花「マンサク」と「モチツツジ」が季節外れの花を咲かせている。兵庫県立三木山森林公園(三木市福井)では秋に入って開花し、来園者が不思議そうに眺めている。 関連ニュース 三木山森林公園の四季(33)マンサク 一進一退、白熱の攻防 将棋の青流戦、地元プロ棋士ら次の一手予想 加古川 将棋・加古川青流戦 決勝3番勝負が開幕 井田四段、第1局を制す

 同園の森の文化館近くに植えられているマンサクと茶室と下池付近などにあるモチツツジ。通常は1~2月に花を咲かせ、「早春を告げる花」のマンサクは、9月中旬ごろにほころび始めたという。5月に開花するモチツツジも大きく花びらを開かせている。
 季節外れの開花は一般的に、台風などで植物の葉が枯れ、葉から出ていた開花を抑制するホルモンがなくなることで開花が引き起こされる。ただ、同園では毎年この時期に同じ場所のマンサクとモチツツジが花を咲かせているという。
 今夏の天候不順とも無関係とみられ、同園の樹木医、梅木伸一郎さんは「季節外れの開花は個体の性格によるものだと思う。それぞれが独自に咲かせているのでしょう」としている。(篠原拓真)

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