実業家・前沢さん寄付1千万円どう使う? 三木市「投げられた球、どう打ち返すか」

2021/12/29 05:30

テロワール体験について説明する市職員=三木市役所

 衣料品通販大手「ZOZO(ゾゾ)」の創業者で実業家の前沢友作さんが全国87自治体に寄付をしたふるさと納税企画に、兵庫県三木市も選ばれ1千万円の寄付を受けた。前沢さんは「地域の資源を活かしたスペシャルな観光体験」をテーマに提案を呼び掛けたが、三木市は寄付金を元手に何を仕掛けるのだろうか。担当者に話を聞いた。(篠原拓真) 関連ニュース ZOZO創業者・前沢さん、宝塚市に500万円を寄付 宇宙旅行者の前沢友作さん、「お金贈りおじさん」として豊岡市にふるさと納税1千万円 返礼品は… アイデアひとつで500万円ゲットできる「#福知山城チャレンジ」 原資は前澤友作氏のふるさと納税


 前沢さんは今年10月、ツイッターで全国自治体へのふるさと納税を表明し、寄付先を募集。参加自治体に観光体験の提案を求めており、市は「テロワール体験プラン」の実現を提出案として打ち出したという。
 市ではこれまで、体験型ツーリズムの計画を進めており、酒米山田錦の農家体験や金物産業での「マイ包丁」製造体験などを楽しむことができるテロワール体験プランを検討してきた。寄付を受けた1千万円はこの取り組みに充てるとし、「山田錦の生産と酒造りに関わる体験の創出を目指す」と力を込める。
 今回は87自治体が寄付先に選ばれたが、前回行われた同様の企画で選ばれた自治体で今回は選出されなかった市もあるという。縁結び課は「お金をどんなことにつなげ、何を生み出すかを見られており、前沢さんの投げた球にどう僕らが打ち返すか。しっかり企画をステップアップさせていきたい」と気を引き締めた。

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