兵庫県豊岡市は27日、インターネット衣料品通販大手「ZOZO(ゾゾ)」の創業者で実業家の前沢友作さん(46)からふるさと納税で1千万円の寄付を受けたと発表した。前沢さんがツイッター上で全国の自治体を対象に寄付先を募り、豊岡のほか姫路と淡路、朝来、三木、宝塚の各市を含む全国の87自治体が選ばれた。
前沢さんは「お金贈りおじさん」と称してツイッターのフォロワーらを対象にこれまでに総額約28億円を配布しているという。
ふるさと納税の公募は10月で、自治体に取り組みのPRを求めた。豊岡市は絶滅から復帰したコウノトリに出合えることや、城崎温泉の外湯巡り、豊岡演劇祭などの体験ができることをアピールしたという。
前沢さんは今月、日本の民間人で初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在。宇宙から戻ってきて間もない24日、寄付先の一覧を発表した。投稿によると、500万~3千万円の範囲で寄付したという。
同市の担当者は「昨年実施された際に多くの寄付先が公表されていたので、もしかしたら…と初めて応募した。大変ありがたい」と話している。前沢さんは返礼品の受け取りを辞退しているという。
(石川 翠)