縁起物で「いい年に」 焼き鯛、鏡餅の受け渡し 三木

2021/12/31 05:30

新年の縁起物として用意された餅と包みに入った焼き鯛=道の駅みき

 新年の縁起物・焼き鯛(だい)と鏡餅の受け渡しが30日、道の駅みき(兵庫県三木市福井)であった。毎年恒例の行事で、予約していた人たちが次々と訪れ、天然物のタイと地元和菓子店が手掛けた鏡餅などを持ち帰った。(長沢伸一) 関連ニュース 首にしめ飾り、頭に鏡餅…石像の「コスプレ怪獣」、正月気分に 丹波 ガラスの鏡餅、手のひらサイズで愛らしく 丹波篠山の工房 明石・砂浜陥没事故から20年 市、国など安全な海岸へ巡視続け


 焼き鯛の提供は道の駅あわじなどと協力し、2004年から始まった。「なじみの場所で買いたい」と毎年訪れる人も多く、今年も55匹の予約が入った。昨年とほぼ同数だが、新型コロナウイルス禍前と比べると、3割ほど減っているという。
 岩屋港(同県淡路市)で水揚げされたタイは1キロ(5500円)、700グラム(4千円)、500グラム(3千円)と三つのサイズを用意。餅は御菓子司一心堂(三木市府内町)が製造し、鏡餅と丸餅を扱った。5合の鏡餅(1600円)は昨年より多い8個の注文があったという。
 午後1時から受け渡しが始まり、職員が「良いお年を」と声を掛けながら、「寿」の包みに入った焼き鯛と餅を手渡した。市内から訪れた女性(71)は「新年はお餅がないと落ち着かない。味わっていい年にしたい」と話していた。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ