手作りトンボ、市内の中学に寄贈 「母校に貢献できるのが嬉しい」 小野工業高校

2022/01/20 05:30

トンボを製作した小野工業高金属工業科の生徒=小野市片山町

 小野工業高校金属工業科(兵庫県小野市片山町)の3年生40人が、グラウンド整備で使用する木製の「トンボ」を40本製作した。2021年度の実習授業を利用し、長さ1メートル50センチ、幅50センチの使いやすいトンボを完成させた。市内4中学校に10本ずつ配る予定で、市内出身の生徒は「母校に貢献できるのがうれしい」と語る。 関連ニュース 2年連続中止の県郡市区対抗駅伝 過去の名勝負を振り返る 北条鉄道「キハ40形」3月13日運行 事前撮影会の参加募集 明石で297人新たに感染  保育園などクラスター3件 新型コロナ

 同科では、同校のグラウンド整備に役立ててもらおうと、3年生の実習「木工」で毎年トンボを製作。今回は地元中学校への贈呈を目的に、昨年4月から授業に取り組んできた。
 毎週金曜日の5、6時間目を使って木材を加工。地面をならす部分と柄をつなぐ、斜めの部品の角度やすり合わせに苦労しながら、簡単には壊れない丈夫なトンボを作った。
 小野中出身の男子生徒(18)は、柄をかんなややすりで丁寧に丸く整え、生徒が持ちやすいように工夫した。「思ったより大変だったが、使いやすいトンボができたのでは」と満足そう。別の男子生徒(17)は河合中出身。強度を維持するため、2~3人で協力し、木材を組み合わせた。「サッカー部に所属していたので、母校の後輩にどんどん使ってほしい」と話していた。(杉山雅崇)

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