地元産の規格外トマト、シロップ漬けやジャムに 三木のカフェが販売開始

2022/06/22 05:30

ミニトマトを使った新商品と岡本富恵さん=三木市宿原

 兵庫県三木市宿原の「おうちごはんカフェそらまめ」が、地元産の規格外ミニトマトを使った「ドライトマトのシロップ漬け」「トマトと檸檬(れもん)のジャム」の販売を始めた。7月2日まで、ランチの一品やスカッシュとして提供するフェアを開いている。(小野萌海) 関連ニュース 廃棄対象のクロワッサンを翌日セット売り フードロス削減目指す 神戸のケルン コロナ禍の休校で余った給食食材、無駄にしたくない 子ども食堂などへフードバンクに提供広がる IT、最新技術を駆使した食の革新「フードテック」 人と環境にやさしい代替、高機能食品に注目


 同店は自家栽培の野菜を使った週替わりランチを振る舞う。2020年に新ブランドを立ち上げ、フードロス削減と季節の菓子づくりとの両立を目指す。これまでに、生育過程で間引かれるブドウを使ったバターなどを開発してきた。
 今回は、市内のミニトマト生産者から依頼を受けて考案。収穫シーズンの始まりや終わりに採れたトマトは、味にばらつきが出るため、ドライトマトにすることで酸味や甘みを凝縮させ、味を際立たせた。
 シロップ漬けは、炭酸水で割るほか、ビールや日本酒、焼酎で割ってもおいしく、お酒の苦みが苦手な人にもお薦めという。
 ジャムは、湯むきし、種を取り除いて煮詰めたトマトに、レモンピールを加えて爽やかな風味に仕上げた。ヨーグルトなどに入れて楽しめる。
 店では7月2日まで、ドライトマトを取り入れたランチを提供。デザートセットのドリンクでは、シロップとジャムを使ったミニスカッシュを選べるようにしている。
 客からは「爽やかでおいしい」「トマトは嫌いだったけれどこれなら食べられる」といった感想が寄せられているという。オーナーの岡本富恵さん(62)は「野菜のシロップ漬けは珍しいと思う。ここだけの味を楽しんで」とアピールする。
 ジャムは800円、シロップ漬けはトマトの量に応じて900円と1800円。いずれも税別で賞味期限は6カ月。午前11時~午後2時(ラストオーダー)。日月曜休み。そらまめTEL0794・60・9300

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