秋なのに…なぜ? 三木の2公園で季節外れの桜開花

2022/10/13 05:30

季節外れの花を咲かせている桜=三木山総合公園

 兵庫県三木市福井の三木山総合公園で、桜の木が季節外れの花を咲かせている。同公園入り口近くの木の枝先にはピンクの花や緑の葉がちらほら。公園を散策中の高齢者が不思議そうに見上げている。 関連ニュース 晩秋に彩り添える淡いピンク 神戸の公園で桜満開 花びら10枚が二重に咲く“幻の桜”新種認定へ 夏休みに食べたスイカの種か、10月なのに?! 学校の中庭に季節外れ「ど根性スイカ」

 同公園内には約100本のソメイヨシノが植樹されている。多くは紅葉が始まっているが、花を咲かせている木は既に落葉。県立人と自然の博物館(三田市)の李忠建研究員(29)=植物分類学専門=によると、桜は夏に翌年の芽をつけ、秋冬の間は葉から出る植物ホルモンによって開花を抑制しているという。何らかの理由で葉が落ち、植物ホルモンが分泌されずに成長が進み、花が咲いた可能性がある。
 三木総合防災公園(同市志染町三津田)内でも花を咲かせている桜が見られ、発見した豊崎康隆さん(63)は「狂い咲きは知っていたけれど、ここでは珍しい。思わずカメラを向けた」と驚いていた。(小野萌海)

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