人気小説の世界を体感

　姫路文学館で特別展「『十二国記』山田章博原画展」が１２月１４日まで開催中。人気作家・小野不由美さんが３０年以上にわたって書き続ける、シリーズ小説「十二国記」の挿絵原画を一堂に集めた展示で、全原画の展示は今回初めて実現した。

　１９９１年刊行の「魔性の子」から始まる同シリーズは全１０作が刊行され、２００２年にはＮＨＫでアニメ化、今年１２月には日生劇場でミュージカル上演される高い人気を誇る。挿絵原画に加え下絵や画集のための描き下ろし作品など約４００点を展示し、出版元移行時に山田さんが描き直した同じ場面の２種類の絵も比較できる。

　会場では制作現場の映像上映や十二国記以外の貴重な資料も並ぶ。

　午前１０時～午後５時。祝日を除く月曜と祝日の翌日の火曜、１１月２５～２９日は休み。一般千円、高校・大学生５８０円、小中学生２８０円。姫路文学館ＴＥＬ０７９・２９３・８２２８