木彫でアトリエから宇宙までさまざまな空間を再現

　兵庫県豊岡市出身の木彫家、はしもとみおさんの個展「はしもとみお木彫展　いきものたちとの旅～太古への冒険～」が、丹波市の植野記念美術館で１２月７日まで開かれている。群馬県館林市に続く全国巡回の２会場目となる。
　旅をテーマとし、アトリエや宇宙など様々な空間にいる動物たち約２２０点の木彫を展示。

　丹波市での開催にあたり、子どもの丹波竜「タンバリン」を制作した。全長約７メートル、高さ約３メートルのレリーフ。床に展示しており、作品の上で寝ころんだり、歩いたりできる。

　森の奥で開かれる儀式をイメージしたという展示室では、クマやヒツジ、オランウータンと一緒に、同館が所蔵するパプアニューギニアの神像が並ぶ。
　宇宙をテーマにした部屋は薄暗く、宙に無数の犬や猫が浮かぶ。アトリエを再現したスペースには、愛犬の「月くん」や、彫る前に描いたスケッチなどもある。

　開館時間午前１０時～午後５時。月曜休館。一般８００円、高校・大学生４００円、小中学生２００円・小学生未満は無料。植野記念美術館ＴＥＬ０７９５・８２・５９４５