認定こども園、開園1年遅れに 三田市が幼稚園再編計画で修正案

2021/11/13 05:30

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 兵庫県三田市は12日、市立幼稚園の再編計画の修正案を示した。当初案通り市内7園を統廃合して二つの認定こども園を設置するが、開園時期はそれぞれ1年遅らせた。今後、パブリックコメントなどを行い、来年3月に計画を策定する予定。 関連ニュース 【詳報】兵庫県で新規感染17人 神戸の市立幼稚園でクラスター 牛にヤギ、エミューも 幼稚園が1日限定動物園に 年少児0人で存続危機 魅力ある幼稚園へ住民奮闘

 同日の総合教育会議で提示した。市は少子化や保育ニーズの多様化を受けて昨年8月、計画案を策定。市民らに説明会を開いたところ反対意見が相次いだため、今年6月に改めて市内7カ所で意見交換会を実施した。8~9月にも6カ所で出張意見交換会を行った。
 修正案では、広野、本庄、藍の3幼稚園は、広野幼稚園の場所に統合して2024年4月に開設する。仮称は当初案の「広野認定こども園」から「三田西認定こども園」に改めた。
 志手原、小野、母子、高平の4幼稚園は、志手原幼稚園の場所に統合して25年4月に開設する。仮称は「志手原認定こども園」から「三田東認定こども園」とした。また、修正案では再編後に拡充される保育サービスを図で示し、通園バスの運行台数なども記した。
 この日の会議では、教育委員から「集団の中で育てることは必要だが、概念的なことでは分かりにくい。具体的な子どもたちの姿を説明してはどうか」「地域の人と活性化策を考えながら進めてほしい」などの意見が出た。
 市幼児教育振興課は「反対や懸念など市民の意見を受け、修正案では再編の目的や必要性を分かりやすく記載している。パブリックコメントなども踏まえ、計画を策定していきたい」とした。
(土井秀人)

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