しっとり、ふわふわで人気のケーキ 夫婦愛たっぷり、自家製米粉が決め手 神戸・北区

2022/06/29 05:30

飼っていた猫「ぷく」をイメージした焼き印=神戸市北区

 自家製の米粉を使ったシフォンケーキやロールケーキが人気を博している。手掛けるのは神戸市北区の坊ケ内秀子さん(62)。しっとり、ふわふわとした食感が特長で、ほぼ毎日完売する。「小麦粉アレルギーがある人も食べられるケーキ。米粉ならではの食感を楽しんで」と話す。(小森有喜) 関連ニュース 絶品ピスタチオロールケーキ リフォーム専門店ショールームと併設の洋菓子店 リュバンブル タルトがちょこん、グラスの中には花形クッキー 目で見て楽しめるパフェ もっちり甘~い至福のスイーツ 米粉を使った「Bロール」


 もともと料理が得意ではなかったという秀子さん。40代でゴルフ場のレストランに勤めていた際、皿洗いや盛り付けといった調理補助に携わった。キッチンには活気があふれ、次々に料理ができあがっていく様に「毎日わくわくした」という。
 自分も人に何かを食べて喜んでもらいたいと思うようになり、ケーキ教室に通って技術を習得。6年前に「福(ぷ)。来(く)ぷくスイーツ」として販売を始めた。愛猫「ぷく」から名前を付けたという。
 最初は小麦粉で作っていたが、夫の一成さん(62)が減農薬で育てた米・キヌヒカリを使ったところ、それまで以上にふんわりと焼き上がった。「これだ」。雑草を手作業で抜くなど減農薬ならではの大変さもあるが、一成さんは「こうして自分の作った米をおいしいケーキにしてくれてうれしい」と話す。
 シフォンケーキのホールケーキは直径14センチが千円、同17センチが1400円など。健康志向の「小松菜ごまきな粉味」も人気だ。手軽なサイズにカットしたものは230円から販売している。季節の果物が入ったフルーツサンドも好評で、マンゴーやメロン、グレープフルーツなどが入って450円。
 委託販売は、神戸市北区有野中町の「農協市場館 農野花(ののはな)」と、道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(おおぞう)にある「ファームサーカス・マーケット」の2カ所で実施する。水曜と金-日曜に販売。販売のない日もある。メール(hideko.dec23@docomo.ne.jp)でデコレーションケーキの注文なども受け付ける。

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