パッカー車3台ネットオークションに 「需要ある」三田市が高値の落札期待する理由とは

2022/07/20 05:30

インターネットオークションに出品したパッカー車(三田市提供)

 兵庫県三田市が使わなくなったパッカー車3台を、インターネットオークションに出品している。いずれも最低落札価格は10万円だが、新型コロナウイルス禍による世界的な半導体不足で自動車は新車の出荷が滞っており、市契約検査課の担当者は「特殊車両はなおさらで、自治体、民間とも需要は高い。高値での落札を期待している」とする。 関連ニュース 「はしご車」のオーナーになれる? 三田市が出品 公用車ネットオークションに「働く車」ずらり 市民の安全守ったはしご車 第2の人生は「驚き」のエンタメ界へ 【写真】2016年に出品した大型特殊車両「ショベル・ローダ」

 三田市ではこれまで計23台の公用車をオークションに出品し、落札総額は約2559万円に上る。その中でも特殊車両は高値となる傾向があり、今年3月に落札された15メートル級はしご車は最低価格は30万円だったが、約172万円の値が付いた。パッカー車は2014、15年に計4台出品しており、165万~211万円で落札されている。
 今回は、ごみ収集業務の民間委託に伴い出品した。市では1987年度から順次委託を進めており、2022年度に全地域で完了したという。現在、市はパッカー車7台を所有しており、別の業務での使用や災害時のがれき収集などに備える4台を除き、今回出品した。
 メーカーは日野自動車、三菱ふそうトラック・バス。走行距離は約18万~27万キロで、初年度登録は06~08年となっている。
 8月1日までに「KSI官公庁オークション」で入札参加の申し込みが必要。入札期間は8月15~22日。三田市契約検査課TEL079・559・5019
(土井秀人)

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