特殊詐欺の「アポ電」4日間で12件、三田市内で相次ぐ 大型量販店の従業員かたる 三田署が注意呼びかけ

2022/10/22 05:30

兵庫県警三田署=三田市天神1

 兵庫県三田市内で17日ごろから、特殊詐欺の「予兆電話(アポ電)」が相次いでいる。電話はニュータウンから農村地域まで広範囲にわたり、犯人は市職員や実際に市内に存在する大型量販店の従業員をかたっていた。三田署は「電話でお金の話が出たら疑ってほしい」と注意を呼びかけている。 関連ニュース 西宮は特殊詐欺被害が兵庫最多 コンビニで水際阻止のポイントは?西宮署が専従班設けて分析 ご用心! ヤマダ電機の店員を騙りクレジットカード情報を聞き出そうとする詐欺電話が流行か 風俗店の女から「暗証番号どうやって決めてるの?」 目的は…


 同署によると17~20日に還付金返還の手続き名目でATMに誘導するなどのアポ電が計12件あった。うち8件は大手の量販店をかたっており、「店であなたのクレジットカードが不正に使われている。銀行協会に連絡してほしい」と言われ携帯電話の番号を告げられるものだった。指示に従っていれば、犯人が自宅を訪れ、カードをすり替えられる恐れがあった。アポ電はあかしあ台や三輪、下槻瀬など各地で発生したが、いずれも被害は確認されていない。
 同署によると、市内では今年、9月末までに7件、計約2900万円の特殊詐欺被害が起きており、うち6件が対面でカードをすり替えてだまし取られる「手交型」だったという。秦亮人生活安全課長は「量販店から銀行協会を案内することも、還付金をATMで受け取ることもあり得ない。すぐ警察に相談してほしい」と話した。(喜田美咲)

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