阪神

  • 印刷
訓練で高齢男性に詐欺であることを伝える平井光也店長(左)=セブン-イレブン西宮マリナパーク店
拡大
訓練で高齢男性に詐欺であることを伝える平井光也店長(左)=セブン-イレブン西宮マリナパーク店
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 兵庫県西宮市内の特殊詐欺被害が県内ワーストになる中、県警西宮署は予兆電話(アポ電)を分析し、コンビニ店での水際阻止に向けて連携する「特殊詐欺被害対策専従班」を設置した。最大の課題は「還付金をもらえる」などと信じ込む来店客にどう気付き、声をかけるか。複数回にわたって未然に防いだ店長は説得させるための、あるポイントも語った。(池田大介)

 県警ホームページによると、今年1~7月の県全体の特殊詐欺認知件数(暫定値)は460件で、このうち阪神間6市は計197件と4割強を占める。西宮、尼崎市がワースト1、2となり、宝塚、伊丹、芦屋市でも発生が相次いでいる。

 中でも西宮署管内での認知件数は43件となり、県内全警察署で最多。被害額は約1億1760万円と同じく県内で最高額となっている。7月下旬からはアポ電が多発しており、専従班は架電のあった地域の分析や発生時のATM警戒を重視する。

 セブン-イレブン西宮マリナパーク店(西宮市西宮浜2)では9月21日、高齢男性が高額電子マネーカードの購入に来店した-との想定で訓練を実施。「ウイルスに感染したため、カードを購入するようメールで指示された」と男性客が伝えると、対応した平井光也店長(34)は「電子マネーカードを利用した詐欺が多いんです。詐欺の可能性もあるため、110番させていただきます」とすかさず通報した。

 平井店長は昨年に2回、詐欺を未然に防いでいる。そのヒントをこう自己分析した。

 「通報しましょうか、と聞くと断られる可能性がある。通報します、と言ったほうが防ぐことができる」

 幸福雄亮生活安全1課長(42)は「百点満点の対応。通報するという踏み込んだ対応が良かった」として「専従班も被害防止のため、冷静に特殊詐欺を分析して、熱い思いで犯人の逮捕に取り組む」と語った。

阪神
阪神の最新
もっと見る
 

天気(9月8日)

  • 33℃
  • ---℃
  • 40%

  • 33℃
  • ---℃
  • 50%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 34℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ