看護師試験、全員が合格 相生市看護専門学校の36人

2021/03/31 05:30

看護師国家試験に全員そろって合格し、教員と記念撮影する相生市看護専門学校の3年生=相生市陸

 兵庫県相生市看護専門学校の3年生36人(女子30人、男子6人)が、2月に行われた看護師国家試験にそろって合格した。「全員合格」を目標に掲げ、クラス一丸となって勉強に励んだ努力が実を結んだ。4月から新型コロナウイルス禍の医療現場に飛び込む。 関連ニュース 新型コロナ 姫路で新たに10人感染 飲食店の時短要請を4月21日まで延長し対象を18市町に拡大 兵庫県 新型コロナワクチン、応募が募集人数の8倍超の市も 高齢者向け接種券の発送本格化

 同校では例年、クラス対抗のペーロン競漕(きょうそう)大会や泊まり込みの合宿で仲間意識を高め、全員合格を目指す。ところが、2020年は新型コロナの流行でペーロン大会や合宿は流れた。
 一体感を醸成するイベント開催が難しい中、学生たちは放課後に勉強を教え合った。合格発表が行われた3月26日は、相生市陸の仮設校舎に集合。吉報が届くと一斉に歓声を上げた。
 「仲間の苦手分野を教えることで、自分の理解も深まった」と女子学生(21)=加古川市。「周りを気遣い、チームで動くことを学ぶことができた。同期と励まし合って、それぞれの現場で頑張りたい」と話した。(伊藤大介)

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