福崎に16基目の妖怪ベンチ ゲームに熱中の「小豆洗い」

2021/04/11 05:30

居酒屋「くろすけ」前に設置された妖怪ベンチ「小豆洗い」=福崎町西田原

 リアルな妖怪人形で町おこしに取り組む兵庫県福崎町に、新作の妖怪ベンチ「小豆洗い」が登場した。体をよじらせながらゲーム機を操作している中年男性がモチーフで、小豆を洗わず「あずきバー」を口にくわえている。 関連ニュース ベンチに座るガングロ女子高生 妖怪に新メンバー “あやしい”町おこし「柳田国男が怒るかも」 誤解を元に造形?妖怪あちこちに 河童と将棋指せる? 福崎駅に妖怪の像やベンチ

 妖怪ベンチは町内で16基目。「小豆洗い」は川や井戸で音を立てながら小豆を洗うという妖怪で、全国各地に類似の伝承がある。同町出身の民俗学者柳田国男の著作「妖怪談義」にも登場する。
 1月に登場した「山うば」「座敷わらし」に続き、今回も町内の企業が制作費を負担。同町福田の三森化学が出資し、社長同士が知り合いだったことから同町西田原の居酒屋「くろすけ」前に置かれた。
 「あずきバー」がなければ「小豆洗い」と分からないほど奔放な造形。「くろすけ」の多田栄司社長は期待通りという表情で「リアルな妖怪らしい怖さもあるが、ゲーム機を持っているところは子どもたちが喜んでくれそう」と話していた。(吉本晃司)

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