夫婦の夢乗せたキッチンカー 坂越駅前で日曜出店

2021/05/31 05:30

「カフェモアニ」の(左から)橋口修さん、長男颯人ちゃん、妻雅代さん=赤穂市内

 JR西日本などが坂越駅(兵庫県赤穂市浜市)周辺で進めているにぎわい創出の実証実験「さこすて」の一環で、駅舎の人工芝広場にキッチンカー「カフェモアニ」が出店している。毎週日曜日、自家焙煎(ばいせん)の有機コーヒーや、手作りハンバーグと目玉焼きのロコモコ丼などを販売。駅の魅力づくりに一役買っている。(坂本 勝) 関連ニュース 絶景ビーチで熱々サンドを 週末限定のキッチンカー登場 新温泉 トラックにピザ窯「焼きたてどうぞ」 食材は地元にこだわり淡路島産 「キッチンカー」に熱視線 「3密」回避、手軽に飲食店起業


 キッチンカーは赤穂市の橋口修さん(40)と雅代さん(33)夫妻が「いつか喫茶店を出したい」という夢の実現に向け、市内各地で出店。コロナ禍によるテークアウトの需要を見越して4月下旬に開業したが、当初は出店場所が決まらず、店頭での営業を飛び込みで頼んだこともあった。
 一方、「さこすて」の取り組みもコロナ禍で催しの中止が続いていた。同市中心部や有年駅前などで出店する2人を見掛けた関係者が坂越駅への出店を打診。「渡りに船」の申し出に2人は4月末から同駅で出店し始めた。
 店名の「モアニ」はハワイ語で「そよ風、穏やかな風」の意味。海をイメージし、車の色はライトブルーにした。マメ科の植物を配合したハーブ茶の一つ、バタフライピーティーも人気商品で青色が映える。ロコモコ丼のほか、大豆ミートなど野菜のトマト煮を挟むピタパンもある。2人は「出店場所を紹介してもらったり、口コミで宣伝してくれたり。人の温かさや人とのつながりに感動している」と感謝する。
 坂越駅では日曜日の午前11時~午後3時ごろに出店。売り切れ次第終了。雨天などで中止の場合あり。最新情報はインスタグラムで発信。カフェモアニTEL070・4333・3825
 2人は坂越駅で週末夕にクラフトビールやソーセージを出す「ごほうび時間」も今後計画する。不要になった屋外用の椅子やテーブルを募集。連絡はメールでさこすて担当者へ。sacostation@gmail.com

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