鉄道に夢乗せ、ジオラマを疾走 空き家活用した施設オープン

2021/08/14 05:30

しそう夢鉄道ジオラマ交流館を開いた小寺一成さん(手前)ら=宍粟市山崎町山崎

 鉄道ジオラマ(情景模型)の愛好家でつくるNPO法人しそう夢鉄道が13日、兵庫県宍粟市山崎町山崎の空き家を活用し、手作りのジオラマを設置した「しそう夢鉄道ジオラマ交流館」をオープンさせた。1、2階に置いた三つのジオラマは日本や海外の街並みを再現。多彩な鉄道会社の車両が走行し、持参した鉄道模型を走らせることもできる。法人メンバーは地域活性化につなげようと意気込む。 関連ニュース まもなく引退、不遇の通勤電車「201系」 斬新デザイン、省エネを誇るも高コスト…国鉄末期の財政状況に翻弄 教職員からの相談を管理職が放置 「許せない」と保護者ら 姫路市立小の暴言・体罰問題 体罰・暴言の教諭、懲戒免職に 同僚が3年前から言動記録、再三校長に伝えるも放置

 同法人理事長の小寺一成さん(64)=同市=は12年前、所有する建物内に鉄道ジオラマの展示施設を設け、イベントなどを開催。2年前に建物を他人に譲渡し、別の場所を探していたところ、町家を活用した地域活性化に取り組む住民グループ「山崎中心市街地活性化委員会」から声が掛かり、NPO法人を設立して作業を進めた。
 レールの間隔が9ミリあるNゲージと、16・5ミリのHOゲージを設置。昭和風の建物や欧州調の街並み、高いビルや空港など都会の風景、自然豊かな山や海が再現され、新幹線やJR姫新線、智頭急行、山陽電鉄などの車両が走行する。さまざまな車や船、旧国鉄時代の制服も展示されている。
 小寺さんは「鉄道のない宍粟の夢と希望を乗せて走るジオラマ。地域のにぎわい創出に役立てるよう頑張りたい」と話す。
 今後は原則、土、日曜と祝日に開館する。午前10時~午後5時。中学生以上400円、3歳~小学生200円、3歳未満は無料。持参した鉄道模型の走行券は90分千円。子どものみの入館は不可。同交流館TEL0790・71・2525
(村上晃宏)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ