アサギマダラ今年も飛来 宍粟・国見の森公園山頂付近

2021/10/06 05:30

フジバカマの蜜を吸いに飛来したアサギマダラ=県立国見の森公園

 「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが、県立国見の森公園(兵庫県宍粟市山崎町上比地)の山頂付近で栽培されているフジバカマに飛来している。「あさぎ色」と呼ばれる薄い青緑色の羽でヒラヒラと舞い、おいしそうに花の蜜を吸っている。(村上晃宏) 関連ニュース 「旅するチョウ」アサギマダラが今年も飛来 上野台中のフジバカマ植栽に 市の広報誌に衆院議員後援会の案内はがきを折り込み配布 自治会長が指示 姫路市「誤解招く」 築150年の蔵が全焼した「山陽盃酒造」、新工場で再スタート 新酒の仕込み本格化

 アサギマダラは日本各地で観察できる大型のチョウで、秋から冬に南西諸島に渡り、春になると北上する。羽の鮮やかな模様も特徴で、雄はフジバカマやヒヨドリバナなどの蜜を好んで吸う。
 同公園の「活動スタッフ」をボランティアで務めるメンバーらが昨年5月、アサギマダラの舞う森づくりを目指して、国見山(標高465メートル)山頂付近の「花の谷」にフジバカマなどを植栽。同年9月には早速、アサギマダラが飛んできたという。
 今年は9月25日に初めて飛来が確認された。朝に姿を見せることが多く、多い時は10匹以上が舞う。10月下旬までは観察できる見込みという。山頂付近には無料のミニモノレールで登ることができる。
 活動スタッフの谷口正木さん(77)=姫路市=は「昨年に続いての飛来で感動した。多様性のある自然の姿を見に来て」と話している。
 10日午前9時から正午まで、「花の谷」でアサギマダラの観察会も開かれる。参加費は無料。事前申し込みが必要で、県立国見の森公園(TEL0790・64・0923)が先着20人を募集している。

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