たつの市長選候補者に聞く 栗原一候補(71)無元 縦割りなくし子育て支援

2021/10/26 05:40

栗原一候補

 現職、元職の一騎打ちとなった兵庫県たつの市長選(31日投開票)。2人の対決は3度目となる。人口減少など課題が山積する中、今後4年間のかじ取り役をどう担うのか。考えを聞いた。(直江 純) 関連ニュース 兵庫北部で大雪警報 県が災害警戒本部設置 「指導だという思い込み、事実確認も報告もせず責任痛感」 城陽小暴言・体罰問題で校長が初の会見 「相談窓口、周知不十分」「教員配置まで決められず」 姫路市教委、城陽小暴言・体罰で釈明

 -重視する課題は。
 「第一は人口減少。第二はコロナ対策。人口対策については私が市長の時、若者が定住できるよう住宅取得の奨励金をつくった。子育て世代の家計を応援する。給食費無償化の対象は中学から小学校や幼保にも広げたい」
 -現職も似た主張をしている。違いは。
 「同じ政策に見えても、根本的に考えが違う。例えば、私は市長在任中に縦割りをなくそうと『こども未来部』を設けたが、退任後は元に戻ってしまった。結婚から妊娠、出産、子育てをワンストップで支える。『子どもの城・助産師センター』を開設したい」
 -施設整備の公約が目立つが、財源は。
 「国や県、いろいろな団体の補助を活用する。不断の行政改革にも努める。例えば閉園になった学校園など遊休資産を売却できないか。地域を歩いていると、市営住宅の跡地などが目に付く」
 -持論の大学誘致は可能か。
 「旧龍野実業高の跡地をユニバーシティ(総合大学)ではなくてカレッジ(単科大学)にする想定。少子化の時代でも、特色ある学科なら需要があるはずだ」
【メモ】秘書として仕えた故河本敏夫元通産相を尊敬する。座右の銘は「大事を処するに軽く断ずべし」。決断に迷わないよう普段からの準備を重んじる。

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