愛情込めた猫の鉛筆画18点 赤穂のギャラリーで伊丹の女性画家が初個展

2021/10/30 05:30

猫への愛情がこもった鉛筆画=赤穂市新田

 兵庫県赤穂市新田のギャラリー「クラフト空のいろ」で猫の鉛筆画展が開かれている。同県伊丹市の鉛筆画家、西方由美さん(38)の初個展。飼っていた猫などを白黒写真のように精緻に描き、愛情を込めた18点が並ぶ。 関連ニュース 【写真】猫への愛情がこもった鉛筆画 【写真】西方由美さんとチャビ 猫カフェ「猫の屋おでん」 屋号に込められた「アツアツ」の愛 神戸

 西方さんはデザイナー専門学校でデッサンなどを学んだ。家に居着いた野良猫の親子「タラコ」「クロ」と暮らしていた。18年間、共に過ごしたタラコの死を機に、生前の写真を基に鉛筆で2017年に描き始めた。
 毛並みの質感まで繊細に表した作品をツイッターやインスタグラムに投稿したところ、出版社の目に留まった。20年に初の画集「タラクロ・保護猫・地域猫」を金木犀(きんもくせい)舎(同県姫路市)から出版した。
 個展ではタラコとクロを初めて描いた作品も展示。21年間生きたクロの顔が、お皿に入れた水に映ったものもある。「お水もうまく飲めなくなってきたけど、もっとずっと一緒にいたい」と気持ちを描いた。地域猫や保護猫が耳を澄ませたり、幸せそうに目をつぶったりした作品もある。保護猫の「チャビ」を家に迎えた西方さんは「鉛筆画を描くことで地域猫活動に役立ちたい」と話す。
 画集やポストカードを販売。売り上げの一部を保護活動団体に寄付する。11月13日まで。日・月曜定休。午前11時~午後5時。同ギャラリーTEL0791・25・1604
(坂本 勝)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ