上郡高生「卵かけご飯」でまちおこし 第1弾はブランド卵「モロたま」23日、試食会

2022/01/22 05:30

卵かけご飯を使って町の活性化を目指す岩屋華月さん(左)と橋本康汰さん=上郡高校

 養鶏業が盛んな兵庫県上郡町を「卵かけご飯(TKG)の町」として売りだそうと、上郡高校(同町大持)の2年生2人がまちおこしを構想している。第1弾として同校の生徒が飼育するニワトリが産んだブランド卵「モロヘイヤたまご」(通称モロたま)のTKG試食会を23日、船坂ふれあいの館(同町八保)で開く。 関連ニュース ふるさと納税返礼品、入浴剤が人気 芸能人らのSNSで注目浴びる 赤穂市 新型コロナ 2月の死者29人、4日で1月分超す 兵庫県、新規感染は前日比902人減もピークアウト否定 「みなし陽性」兵庫県導入 検査キット不足、感染者急増で当面実施

 発起人は橋本康汰さん(17)と岩屋華月さん(16)。授業の一環で町の活性化策を考える中で、夏休み中の昨年8月、卵かけご飯によるまちおこしで有名な岡山県美咲町の専門店を訪ねることに。店にはシソやネギ、黄ニラで味付けした数種類のタレがあり、2人は「食べ比べを楽しめるのが面白い」と感じる。上郡町の連合自治会ごとに独自メニューを開発し、スタンプラリー形式で巡ってもらう案を思いついた。
 実現に向け、目を付けたのが農業生産科の生徒が学校近くの養鶏場で飼育するニワトリが産む「モロたま」。地面に放して育てる約130羽に町特産のモロヘイヤを混ぜた飼料を与え、免疫力を高めるベータカロテン値を通常の10倍に。校長を通じて船坂地区の住民団体「船坂エルの会」に卵をPRしたところ、「自治会間の交流にもつながる」と快諾してもらった。
 23日は地元農家が育てた米を使い、正午から50食を無料で提供する。なくなり次第終了。みそ汁や漬物もセットにし、今後は定期的に販売する予定という。2人は「自治会や養鶏会社と連携して、一緒に町を盛り上げられたら」と語った。
 船坂エルの会TEL0791・55・1013
(地道優樹)

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