兵庫県は4日、新たに5598人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。3日の6500人から902人減ったが、過去3番目の多さ。神戸、姫路市と県の保健所管内で新たに計7人の死亡が判明して2月の死者は29人となり、わずか4日で1月(31日間)の28人を超えた。
これで県内の累計死者数は1455人。2月の死者数急増は高齢者に感染が広がったことが背景にある。県によると、29人中少なくとも16人は70代以上だという。県感染症対策課の西下重樹課長は「コロナによる重症化が中心だった第5波までと異なり、基礎疾患が重篤化し、死亡に至る人が増えている」と話す。
また、この日発表の感染者数は前日から大幅に減ったが、西下課長は「まだ増加は進むのではないか」とピークアウトを否定。神戸市で前日休診の医療機関が多かったため約700人減ったことが主因とみられ、県内全域で対前週比の感染者数は1・5倍に増えた。
4日の新規感染者は、発表自治体別で、神戸市=1669人▽姫路市=521人▽尼崎市=743人▽西宮市=544人▽明石市=297人▽県所管分=1824人。取り下げが計7件あり、県内累計感染者数は15万3968人。直近1週間平均は初めて5千人を超え、5028・7人。
4日午前0時時点の病床使用率は70・5%。重症病床使用率は23・2%と「第6波」で初めて2割を超えた。自宅療養者は3万5695人、入院や宿泊療養を調整中の患者は8268人といずれも過去最多を更新した。(大島光貴)
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